はじめに
「このまま今の会社にいていいのか?」
社会人になったら一度は考えたことがあると思います。
私も最近よく考えます。
でも、はじめての転職って怖いですよね…
私も同じ会社に10年以上いて、一度も転職をしたことがないので、その気持ちがわかります。
でも、最近、今の会社に居続けていいのかとよく考えます。
悩んだときは本屋だ。
ということで、本屋に行ってみると
「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 以下(転職の思考法)著者 北野唯我」という本に出会いました。
早速、家で読んでみると、もうすぐ35歳になる私には心に突き刺さる部分が…
備忘録として、記録を残しておきます。
今回の記事は
- はじめて転職に悩んでいる人
- 今の仕事でモヤモヤしている人
- 自分の市場価値を知りたい人
上記のような人の参考になると思います。
就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを得て、2016年、ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。テレビ番組のほか、日本経済新聞などのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる。著者紹介より
この本で学べること
この本で学べることは次の4つです。(目次から引用)
- 第1章 仕事の「寿命」が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ
- 第2章 「転職は悪」は、努力を放棄した者の言い訳にすぎない
- 第3章 あなたがいなくなっても、確実に会社は回る
- 第4章 仕事はいつから「楽しくないもの」になったのだろうか?
「転職の思考法」は物語形式で書かれています。
第1章から第4章まで主人公の青野の行動を追うことで、実際に転職に必要な知識を学ぶことができます。
物語形式のため、わかりやすいですが、初めから最後まで全て読むと結構時間がかかります。
転職活動で時間が取れず、内容だけをサクッと知りたいという方は巻末に「ノートまとめ」という部分があるので、そこに目を通すことがおすすめです。
この本で大切だと感じたことは転職においては「マーケットバリュー(市場価値)」を高めるということが重要ということです。
マーケットバリューは下記の3つの要素によって決まります。
マーケットバリュー=技術資産×人的資産×業界の生産性
- 技術資産は、他の会社でも使える能力のことです。
例えば、経理経験、営業経験、マネジメント経験など。
- 人的資産は、言葉の通り「人脈」です。
- 業界の生産性は一人あたりの粗利になります。
このかけ算でマーケットバリューが決まります。
この中で最も大きな影響を与えるものが「業界の生産性」です。
業界の生産性は「生産性が高い業界」か「今後伸びる業界」を指しています。
なぜ、「業界の生産性」が大事なのか?
それは「業界の生産性」があなたの給料やマーケットバリューを高めることに大きくつながるからです。
例えば、能力が全く同じのAさんとBさんがいて、Aさんは年収600万、Bさんは年収は300万だとします。
能力は全く同じなのに、年収には差がでています。
その答えは勤めている会社、つまり業界が違うからです。
何だか不公平に感じますが、残念ながら、これが現実です。
Bさんに能力がないわけではなく、単純にAさんは場所取りがうまかったわけです。
この本を読むまでこの考え方は私にはなかったです。
「自分のやりがい」や「好きなこと」を活かせることが転職においては大切だと感じていたので…
もし、あなたが技術資産も人的資産も持っておらず、転職でキャリアアップを目指すのであれば、「業界の生産性」を考慮にいれて、転職活動をすることをおすすめします。
私も次に転職するときには「自分のやりがい」や「好きなこと」を頭におきつつ、「業界の生産性」を第一に考えて転職活動をしていこうと感じました。
おわりに
いかがだったでしょうか?
最後にもう一度まとめておきます。
「転職の思考法」を読むと
- はじめて転職に悩んでいる人
- 今の仕事でモヤモヤしている人
- 自分の市場価値を知りたい人
上記で悩んでいる人の解決策が見つかります。
今回は「マーケットバリュー」をメインで書きましたが、「転職の思考法」では、他にも「マーケットバリューの高め方」や「転職先となる会社の見極め方」など、転職に対する考え方を教えてくれます。
転職の方法やテクニックを学ぶことも大切です。
しかし、「転職の思考法」を身につけておくことはもっと大切だと思います。
初めての転職で悩んでいる方は一度読んでみることをおすすめです。
転職関連の本だと、下記の2冊も読んでおもしろかったです。
「科学的な適職」は書評も書いていますので、もしよければご覧ください。
それではまた。