久しぶりに小説を読んだ。
読んだのは『ふたご』。
著者は四人組バンド「SEKAI NO OWARI」(以下、セカオワ)のピアノとライブ担当の藤崎彩織さん。
私はこれといったセカオワファンではなく、音楽も聞いたことがあるぐらいだった。
帯の直木賞古方補作という文言に惹かれ読んで見ることに。
一言で感想を伝えると、処女作で才能をひしひしと感じる作品だった。
あらすじは主人公の女の子が好きな男の子に振り回されながら、バンドを結成する青春もの。
大切なひとに振り回される。でも、好きだから彼から離れられない。
その心情が切なくも、上手に描かれる。
登場人物もメインの二人で進むので、普段小説を読まない人でも物語を追いやすい。
読後感もよく、読んだ後にセカオワの音楽を聴くと違った景色が見えてくる。
本の後書きにメンバーから、「小説を書いてみなよ」と言われて、この本が書かれたこともわかる。
処女作でこの作品は流石に驚いた。
セカオワファンでなくても、楽しめる一冊。
おすすめです。
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